令和7年観音会式について
観音会式
4月1日~4月7日
4月1日~7日にかけて、津観音では『観音会式』が行われます。
これは津観音の草創記念日で、和銅2年(709年)4月1日に秘仏本尊『聖観世音菩薩』が
阿漕の海で漁師の網に掛かり救い出されたことに由来します。
この本尊は1年のうち7日間のみ秘仏として御開帳され、
かつては秋の津祭り、春の観音会式と言われるほど津のまちが賑わう盛大な祭礼でした。
令和7年 観音会式日程
4月1日~4月7日
秘仏本尊御開帳
四国八十八ヶ所霊場 お砂踏み
4月の第一日曜日
令和7年4月6日(日)
大般若転読法会 13時半頃より
お稚児さん加持 13時頃より
※当日は参加費5,000円をお持ちください。
定員に達したため本年度の募集は締め切りました
恵日山観音寺本尊略縁起 現代語訳
そもそも津観音の本尊は一御厨聖観世音菩薩(いちのみくりや しょうかんぜおんぼさつ)とも言われ、由来は元明天皇の時代、和銅二年(七〇九年)に阿漕の浦の海上にて毎夜光明を放つ場所があり、漁師が不思議に思い漁網を投げ入れたところ、観音様の仏像が引き上げられました。海から上がった観音様、この噂は瞬く間に広がり、貴族や庶民を問わず、沢山の人がご利益に与ろうと参拝に訪れました。ついに噂は当時の役人や天皇の耳に入り、天然湧出の不思議な霊仏として、観音様をお祀りする伽藍と堂宇を建立し安置させたそうです。
創立当初は阿漕が浦に伽藍があり、この地は伊勢神宮の天照大神に御贄(魚等の献上品)を調達する場所であることから、御厨観音(みくりやかんのん)とも言われるようになりました。
時がたち、多くの戦乱や災害に見舞われながらも、観音様の威光は衰えることなく、ご加護は全ての人を包み込み、御利益は全国に及びます。まさに国の第一の霊場、諸願成就の霊験あらたかな観音様です。
大般若法会とお稚児さん加持
4月の第一日曜日
4月1日~7日にかけて行われる観音会式の期間中、日曜日(4月の第一日曜日)には十二名の僧侶によって大般若法会が行われます。大般若法会とは、大般若経転読法会(だいはんにゃきょうてんどくほうえ)ともいわれ、「大般若波羅蜜多経」という「西遊記」で有名な玄奘三蔵がインドから持ち帰り訳した経典です。その量、なんと約500万字で600巻にまとめられた仏教経典の中でも最も長い経典です。
もちろん、600巻を全て1日で読み上げることはできませんから、僧侶は「転読」という方法を使って大声で一気に読み上げていきます。経典を転読する風にあたると、無病息災の御利益をいただけることから多くの方が参列されます。
僧侶による大般若転読の様子
秘仏本尊の御開帳
(ご本尊に参拝できるのは1年でこの7日間のみです)
また、大般若法会と合わせてお稚児さん加持(稚児練り)が行われます。仏様の使いである白象(模型)を先頭に三蔵法師・孫悟空らと一緒に、津観音から立町、大門など中心市街地を練り歩きます。途中の商店街では商店主による、お菓子や記念品の振る舞いがあります。本堂に入ると僧侶が大般若経の経本で稚児の肩や背中を軽くポンポンと叩きます。これによって、身が清められ、学力向上・無病息災の加護をいただきます。
四国八十八ヶ所霊場 お砂踏み
会式の期間中は本堂回廊にて「四国八十八ヶ所霊場 お砂踏み」が体験できます。これは四国にある弘法大師空海に縁のある八十八ヶ所の霊場を拠点としながら四国全体を巡礼する遍路(お遍路さん)。しかし、遍路の旅を願いながらも身体が不自由で外出が困難であったり、経済的・時間的余裕がないなど様々な事情で行けない人もいらっしゃいます。「お砂踏み」とは、四国遍路ができない人の為に四国八十八ヶ所霊場の「お砂」を集め、その「お砂」を霊場と考えて「お砂」を踏みながらお参りすることです。そのご利益は、実際に遍路をしたことと同じであるといわれております。
お稚児さん加持(稚児練り)
お申し込み方法
定員に達したため本年度の募集は締め切りました
電話やFAXまたは、お問い合わせより
以下の内容をご連絡ください。
※当日は参加費5千円をお持ちください。
・お子様の氏名
・性別
・年齢
・身長(おおよそで構いません)
・住所
・電話番号
お問い合わせ
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